カナダビーフの牛肉品種

優れた遺伝的特性
世界では800以上の家畜牛の品種があると認められており、大まかに二つのグループに分類されます。暑い気候に適したBos indicus(コブウシ)のグループと、欧州の家畜牛の典型であり、その大部分が涼しい気候に適しているBos Taurusのグループです。肉の特徴と食味の点で両者を比較した研究の結果、Bos indicus系はBos taurusと比べて固く、柔らかさにバラツキがあることが分かっています。

カナダの競合相手国のうち、カナダより暑い国の多くは、暑さへの耐性があるBos indicus系の品種(その多くはもともと、農耕用の牛として交配されていた)を使わざるをえません。例えば、アメリカとオーストラリアの乾燥地帯では、肉質が劣るBos indicus系品種を肉牛として飼育しています。

気候が涼しいカナダでは、暑さへの耐性がある品種を選択する必要はありません。カナダで飼育されている肉牛は100%Bos taurus系であり、アンガス、シャロレー、へレフォード、リムーザン 、シンメンタールといったヨーロッパ種が占めています。改良を繰り返して群を抜く肉質の良さを獲得したこれらの品種は、安定した高品質の牛肉を提供してくれます。カナダではこのところアンガス種の飼育が盛んで、登録されている純血種畜牛の半数近くがアンガスです。

また、これまで以上に優れた特性を持つ牛肉を作り出すため、カナダの畜牛生産者は交配プログラムを継続実施してきました。30年前のカナダ牛の遺伝的特性は、ファットカバーがごく少量で、脂肪交雑(霜降り)もごくわずかな赤身肉の生産に適したものでした。しかし、カナダの国際マーケット参入に伴い、私たちは霜降りに対する需要があることを認識しました。そして我が国の畜牛生産者たちは、脂肪を肉の中に交雑させながらも外側のファットカバーは出来るだけ少量に止めることができる優れた遺伝的特性を分離することに成功したのです。

アンガス
アバディーン・アンガスはカナダで130年以上前から飼育されています。カナダで現在登録されているアンガス牛は100%純血種であり、血統書の精度を保つために全ての種牛 はDNAテストによってアンガス種牛として確認されています。体が単色(赤もしくは黒) という以外に、アンガス牛は様々な点で利点があります。もともと無角である上、飼育しやすく、牝は自然交尾で仔を産みます 。アンガスは非常に繁殖力が強く、アンガス種を導入した畜牛農場は肉質を柔らかく改善することが可能となります。
シャロレー
シャロレーは初めに米国から、次いでフランスから輸入されました。シャロレーの血統登録システムの基本は、各母牛に関して種付けと仔牛出産 の情報を追跡する全頭登録プログラム(Whole Herd Enrolment program) です。研究の結果、牛肉生産において経済的観点から最重要なのは繁殖力だということが分かっています。その点で、シャロレー種は抜きんでていす。



へレフォード
ヘレフォードは1860年にカナダに初めて導入されて以来、強健な体質、力強さ、温和な性格、粗悪な飼料にも耐える点が評価されて飼育され続けています。ヘレフォードは、ヴィールとメデイリー・ビーフ(酪農牛肉)モ生産用に酪農用雌牛と交配させる種として人気があります 。品種パフォーマンス記録(Breed performance records) には、母牛生産性 EPD(Expected Progeny Difference期待後代差) と母牛の生存率 が含まれます。
シンメンタール
シンメンタール種は抜群の発育とパフォーマンス、他種を寄せ付けないミルク生産と育児能力 で知られています。肉、筋肉、枝肉の素晴らしい特性を持つ、有益で温和な牛を生産するために作られた品種です。こうした特徴により、シンメンタール種は英国起源の品種とも欧州大陸起源の品種との交配に極めて適しています。


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リムーザン
リムーザン種は、筋肉、発育、効率性に関する優れた遺伝的特性を売りとして、かつケースレディ・ビーフ 産業用の最適欧州大陸種として推奨されています。Full-blood 登録されたリムーザン牛はいずれも、DNA遺伝子型検査もしくは血液型検査で両親ともリムーザン種であることが確認された個体です。